HDDクラッシュ

つい最近、自宅で使っているPCが立ち上がらなくなってしまいました。
その前から前兆はあったようですが、無視して使っていたらある日突然(でもない?)起動できなくなってしましました。
起動時や使用中の動作不安定をほっておいたのがいけないのですが、保存してあったデータやメールのアドレス、インストール済みの
プログラムなどが全てパーです。
プログラムは再度インストールすれば良いのですが、少しずつ溜めてきたアドレスなどは再度入れ直すことになります。 その前に
相手からメールもらわないとアドレスが分からない状況になってしまいます。 最低限必要なデータは、FDDや他のHDDドライブにバックアップすることを
お奨めします。 HDDもFDDもディスク面に磁気でデータを記録しているだけなので、何かの原因で読みとれなくなる可能性があります。
大切なデータは、必ず2カ所に保存して(2つ同時に壊れることはないので)もしもの場合に備えるほうが安心です。(つい、忘れてしまうのですが・・)
HDDやFDDなどの障害を復旧(リカバリ)するサービスを行っている会社もありますが、だいたいはかなり高額の費用がかかってしまいます。
(程度にもよりますが、最悪は新品のPCを一式買える金額以上が相場のようです)
復旧させたいデータにそこまでの価値があるか?ということですね?
動作不良はHDDに限らず、マザーボードやメモリの故障、ケーブルの断線、電源の故障、データの不正、ウィルスなど様々です。 何が原因かを
突きとめて対処する必要があります。

1.症状
HDDが突然壊れることも無いとは言えませんが、だいたいは前兆があると思われます。 動作の不安定が起こった時に、そのまま使い続けると
傷口を大きくしてしまい、最終的には動作不可になってしまいます。
次のような症状が現れたら、早め(まだ動いている間)にバックアップを取り、調査、修理や交換を考えた方が良いです。
 ・使用中に突然再起動してしまう(再起動またはブルースクリーンになる)
 ・システムが立ち上がらない、または、(エラーが出て)何回か再起動しなければならない
 ・異音、異臭がする。(「カラカラ」「ガリガリ」「カツンカツン」)
 ・ファイルを開こうとするとエラーが出る、開けない
 ・ある一部のファイルだけが読めなくなった
 ・プログラムの動作やファイルの読み込みなどが異常に遅い
 ・HDDが認識されていない、ドライブが無くなった

2.原因
HDDの障害には、物理障害論理障害があります。 
物理障害はHDD自体の電気的機械的な部分が破損したことであり、論理障害はHDD自体は正常であるが書き込まれているデータが不正に
なったことを言います。 全く見られなくなることもあり、ファイル名は表示されても読み込むと「XXにアクセスできません」というようなエラーが
表示されることもあります。
<物理障害>
 ・ディスク記録面の傷(落下や振動など、外部からの衝撃)
 ・ヘッド、モータなどの故障または破損
 ・接続ケーブルの接触不良または断線(HDD外部、内部)
 ・落雷水没などによる部品の破損
 ・制御基板の不良(熱などによる部品の故障が多い)
<論理障害>
 ・ファイル(データ)の破壊
 ・データ構造の破壊
 ・人為的な上書きや削除など(動作に必要なファイル)
 ・ウィルスなどによるデータの書き換え

3.対策
障害の程度が軽ければ、簡単に必要なデータを復旧することが可能です。 但し、PCの知識が乏しい場合には傷を深めることもありますので
詳しい人や専門のショップに相談した方が無難です。 保存してあるデータが全てパーになっても構わない時は、いろいろ試してみることも後学のためには
良いと思います。 HDD自体を調査する前に、正常なHDDに付け替えて不良がHDDなのかそれ以外なのかを調べる必要があります。
だいたいは、次の順番で調査&修理を行うと思います。

 ・HDD電源ケーブルの確認及び余っているコネクタに交換(回転していない時)
   正しくささっているか? 正常なCDドライブなどの電源ケーブルと交換してみる。
 ・HDDを接続してあるケーブルの確認及び交換
   正しくささっているか? 新品のケーブルと交換してみる。
 ・Windowsを「復旧」で再インストールしてみる。
 ・HDDを取り外して他の正常なPCのスレーブ(2台目のHDD)として接続してみる。
     (HDDをそのまま他のPCに入れ替えてもWinは動きません)
論理的障害でWinシステムが立ち上がらない場合などは、ここまででだいたいデータを読みとることができます。
Windowsが動作しなくても、書き込まれているデータは正常の場合が多いです。
以降は、かなりの知識がないとできませんので安易にやらない方がいいです。 勿論、結果は自己責任ですしメーカー保証等は対象外になることを
承知して下さい。
 ・制御基板の交換
   特に、夏場の高温によって制御基板上の部品(ICが多い)が壊れることがあります。 一部の部品は通常使用でもかなりの高温になるものが
   あるのでPC内の換気不足などで高温になり破損することがあります。 HDDの制御基板は、同じ型式のものなら共用できるのでそれが手に入る
   なら交換してみることもできます。 但し、基板のみを入手することは一般にはできないので、壊れたHDDの基板を利用するか現状のHDDを
   生かすために1台をボツにするなどの必要があります。
 ・分解
   ディスク面の傷やヘッドなどの破損を見つけるには、密封されている部分を開けてみるしか方法がありません。
   専門の部署ならクリーンルームで作業するところですが、一般では環境がありませんから破損箇所を見ることしかできません。
   密封箇所を開けたら二度と正常には戻らないことを理解の上、確かめることはできます。
   再度組み立てれば全く動かないわけではありませんが、一般の環境ではホコリが入りやすく正常動作は望めません。
   専門のリカバリセンターなどではディスク面から直接データを読みとることも可能なようですが、当然環境と設備が必要なので高額になるのは
   仕方ないところです。

4.安心して使うために
何らかの障害が発生してから「どうしよう?」を考えても手遅れの場合があります。 簡単に復旧できれば良いのですが、最悪は全てのデータが
復旧不可能になることも考えられるので、普段から「HDDは壊れない」と思わないほうが賢明です。
PCの各パーツのなかで、HDDだけは高速で回転し常に読み書きを繰り返す部分ですから、どちらかと言うと「消耗品」と考えた方が良いです。
他のパーツ(マザーやメモリなど)が壊れたら交換すれば良いですが、HDDに保存したデータは交換ができません。
 ・信頼性の高いメーカーを選ぶ
   どこのメーカーでも、故障がない事はありません。 HDDに限らず、低価格化に伴い原価を極限まで下げているのはどこのメーカーも
   同じですが、その中でも比較的評判の良いものを使った方が無難です。 HDDだけは値段で選ばない方が良いと思われます。
 ・衝撃を与えない
   落下や振動によってディスク面に傷が付くことがあります。 特に、読み書きのアクセス中はディスク面に近接した場所にヘッドが浮かんでいる
   状態です。 強い衝撃によって回転しているディスク面に傷が入ったりヘッドが破損する場合があります。
 ・高温では使用しない
   通常使用ではまず問題ないですが、夏の締め切った場所や車の中などの外気が高温な場所で使っていると熱によって制御基板の部品が
   故障する場合があります、できるだけ常温でつかいましょう。 少々の高温は問題ないですが、HDDの寿命を縮めることは間違いないので
   注意して下さい。
 ・動作中に電源を切らない
   アクセス中のヘッドが動いている状態で急な停電や誤ってコンセントを抜いてしまうと、書き込み途中のデータが途切れてしまうだけでなく
   開いているプログラムファイルが使えなくなったり、急激にヘッドが戻る時にディスク面に傷をつけてしまうことが考えられます。
   ノートPCではバッテリが内蔵されているので、急な電源OFFはバッテリに切り替わりますがデスクトップではバッテリがありません。
   停電に備えるなら無停電電源を使用するなど、突然の電源OFFに備えることが望ましいです。
 ・磁気を近づけない
   HDDのディスク部分はアルミケースなどで密封されているのでFDDほどは外部の磁気に影響を受けませんが、できるだけ近づけない方が
   ベターです。 特にノートPCはキーボードの手前側(手を置くところ)のHDDが設置されているので注意が必要です。
 ・大切なデータはバックアップを取る
   日常の作業では、これが一番大事です。 HDD全体を頻繁にバックアップすれば良いのですが、容量も大きく時間もかかるので
   アドレス帳やワープロ文書など、取りあえず消したくないファイルだけを他のメディアに保存する程度で良いと思います。
   ノートPCに場合にはFDDやUSBフラッシュメモリを利用し、デスクトップならバックアップ用に小さいHDDを増設することをお奨めします。
   文書などを保存するフォルダをいくつかに固定しておけば、フォルダ毎バックアップ用HDDに上書きコピーすれば良いので便利です。
 ・異常の時はすぐ相談する
  動作不良、異音などいつもと違う症状が起こった場合には、早めに電源を切って詳しい人や専門ショップに相談して下さい。 だいたいは
  何回か再起動すると一見正常に動く場合が多いですが、無理に動かしている訳ですから寿命を早めてしまいます。

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