HDDの取り扱い

PCなどで広く使われているハードディスク(HDD)ですが、多くのソフトやデータがファイルという形で書き込まれています。
Windowsでは、要らなくなったファイルは「削除」することで一旦ゴミ箱(と言う名前のフォルダ)に移されます。
「ゴミ箱を空にする」を実行すれば、ゴミ箱から削除されてそのファイルは二度と見ることができなくなります。
完全削除??
または、HDDの内容を全て消して真っ新のHDDとして使う場合には、HDDのフォーマットを実行すればPCから見た時にはHDDには
何のファイルも存在しない状態となります。

もし、何らかの事情でPCを廃棄する時には、「念のためHDDのフォーマットを行ってから捨てる・・」
果たして、これで安心でしょうか?

下記は、ノートPCのHDDをUSB接続で外部HDDとして接続したものです。
この方法は、動かなくなったPCに保存してあるデータを抜き出す時に行う方法で、HDDが物理的に故障している場合以外は
正常なPCに接続することでだいたいは読めることが多いです。(全てのファイルを救出できる訳ではありません)

今回は、一旦フォーマットして内容をクリアした後、いくつかのファイルを保存=>削除した状態です。
もちろん、PCのドライブとしてエクスプローラで見るとファイルは何もありません。
しかし、あるソフトを使うと次のようになります。

スキャンを実行します。

かなりの時間はかかります(30GBのHDDで約3時間)が、フォーマットしたはずのHDDの中身が下のように表示されます。
いちばん右端の「フォルダ欄」が「?¥」となっています。
「¥」というのは、フォルダのいちばん先頭という意味で、通常はAという名前のフォルダを作ると、「¥A」と表記されます。 
しかし、その前に「?」がついているために、ファイルとしてもフォルダとして認識されていないだけなんです。
でも、いちばん左の「名前欄」のようにファイル名は存在していますし、ファイルの更新日時までそのまま残っています。

PCでは見えなかったものが、ファイルが壊れていない限りこのソフトを使えば上のように表示されます。
ここから、ファイル個別に復元することができます。
もともとこのツールは、誤ってファイルを消してしまったりフォーマットしてしまったりした時にそれを復元するためのソフトですから、
「ゴミ箱を空にする」や「HDDのフォーマット」程度では、内容を完全に消したことにはなりません。

もし、重要なデータが入ったHDDを捨てる時には、物理的に壊したりしばらく水に漬けておくなどで完全に動かないようにするしかありません。
または、物理フォーマットと言って何も書かれていない状態にしたり(通常のフォーマットは、論理フォーマットと言います)、HDD全体に無意味な
データを上書きするような消去ツールを使うことで、復元不可能となります。