ブロードバンド通信速度が速くならない

初めてオンライン通信にふれたのは、1200bpsモデムを使ったパソコン通信でした。(その前は、アマチュア無線)
現在と比べると考えられない通信速度ですが、その当時は「便利になったものだ・・」と従量制の時間を気にしながら楽しんだものです。
オンライン通信の経緯は、
パソコン通信(PC−VAN)  1200bpsモデム>2400bpsモデム>14.4Kbpsモデム
インターネット  14.4Kbpsモデム>33.6Kbpsモデム>56.6Kbpsモデム>56.6KbpsISDN>1.5MbpsADSL>8MbpsADSL>
           12MbpsADSL>100MbpsFTTH(光)   ・・・全てNTT
です。(途中の記憶は曖昧・・)
ISDNからADSLに変えた時、「速くなった」とはいえ「驚くほどの速さ」ではなかったです。 1.5Mから8Mに変えても通信速度測定サイトでの
数値は2倍程度だったと思います。 電話局から使用場所までの線路距離によって通信速度が出ないため、ADSLの速さが意味を持たないと
いう話があり、線路長3Kmくらいだったため速さが出るか出ないかの際どい場所でした。 そのため、「8Mでもこんなもん?」という認識でした。
12Mサービスが始まって、「12Mは距離の影響が少ない」と言うことを聞いて早速変えたのですが、通信速度はいくらも変わらず・・・
最近(平成15年)になって、「NTT Bフレッツ」の工事料や利用料が安くなったことで、いよいよ100Mbpsの光通信に変えたのです。
ところが、速くなってはいるものの思ったほどの速さが出ない・・・
ADSLの頃、「速度が出ない」という問い合わせを何回かNTTに入れたのですが、回答は「環境で違いますから・・・」という冷たいお言葉。
何が原因なのかがさっぱり分からない状況でした。 「100Mに変えても、ADSL並みの速度しか出ない」 これは何かある? と思い、いろいろ
調べてみた訳です。
  注意  NTTの対応が非常に悪いという印象を受けるかもしれませんが、ADSL初期導入時やFTTH変更時に係わって頂いた方々は
       親身になって、大変良い対応でした。 やはり「人」によるのでしょうか??

通信速度を上げるために実施した内容を記述します。
なお、速度測定サイトは、 「スピードテスト」「BNRスピードテスト」を使用しています。 測定サイトによって数値が違うので、どれが正しい通信速度
なのか疑問ですが・・・

 1.NTT局から使用場所までの線路距離を調べる。
   http://www.eaccess.net/
   「エリア判定」に電話番号を入れて「判定」すると、提供サービスと線路長が確認出来ます。 直線距離や道なり距離と線路長距離では差があり
   ますので注意して下さい。
 2.通信速度(実効速度)を調べる。
   「スピードテスト」 http://www.speedtest.jp/
   「BNRスピードテスト」 http://www.musen-lan.com/speed/
   両者で数値が違いますので、単純には比べられないようです。 同じ測定サイトで計って比較した方が良いです。
   また、測定する時間帯やタイミングで大きな違いがありますので、出来るだけ同じ状況で多くのデータを取ってみる必要があります。
 3.ソースネクスト「驚速ADSL」を入れてみました。(ADSL使用時)
   Win9X系のOSの場合には、かなりの効果が期待出来るという話(使用者の)でしたが、残念ながらほとんど効果は出なかったです。
   環境によるのでしょうか?
 4.100M以上に対応したLANケーブルを使用する。
   実際これで速くなったかは検証していませんが、多少高くても「100M対応」と書かれた物を選択して下さい。 ツイストペア構造やシールド効果を
   採用してあるケーブルがノイズの影響を受けにくく安心です。
 5.ケーブルは出来るだけ短くする。
   ケーブルはノイズを拾いやすく、長いと速度低下になります。 長いケーブルを使って、余った部分を束ねるようなことは出来るだけ避けたほうが
   良いです。 ただし、これでどの程度速度が落ちるかは不明です。 (気持ちの問題かも?)
   また、ADSLモデムもノイズの影響を受けやすいので、パソコンや他の家電機器のそばに置かないでモジュラージャックから出来るだけ短い
   ケーブルで接続するようにします。
 6.LANカードが対応しているか確認する。
   特にFTTHの場合には、使用しているLANインターフェースが100BASE−TXに対応しているかが問題です。 詳しくは知りませんが、LANカード
   内のチップ(IC)によって、速度やCPU負荷が違うようです。 現状では、マザーのオンボードLANを使用しています。 メーカーに確認したところ
   10BASE/100BASE自動切り替えということで、特に他のLANカードで試すことはやっていません。 但し、現状のLANチップは速さには
   問題ないようですが、CPUに負荷がかかるようなので、今後の課題のようです。
 7.ブロードバンドルータを実効速度の速いものに交換
   それまで使っていたルータが10BASE−T対応品だったので、Bフレッツ対応品(実効速度93Mbps)に変更しました。
   1〜2Mbpsで使うには問題ないのですが、FTTH変更に伴い速いものに入れ替えたわけです。
 8.HUBを通さないで、ルータに直結した。
   HUBが100BASEに対応していないものだったので速度が必要ないものだけHUB経由にして、PCは最短ケーブルでルータに接続しました。
   当然ですが、通信速度は速くなります。
 9.Windows98SEで使ったいたPCをWindows2000にアップデートした。
   使い慣れた・・という理由もあってWin98SEで使っていたのですが、Win9X系のOSはブロードバンドが普及する前のOSということで
   Win2000(NT系)に変えました。 これだけで、通信速度は5倍位になります。 Win9Xで色々な手を施すより、ずっと速度アップに効果があります。
   WindowsMeも同様です。
10.MTU、RWIN適正値を設定する。
   Win95、Win98、WinMeの場合に特に関係することですが、これらのOSではデータ通信速度の設定が最適な値になっていないようです。
   重要なのがMTUとRWINの設定値で、自分のインターネット環境で最適な値を調べて設定する必要があります。
   MTU最適値を調べる  http://forums.speedguide.net:8117 にアクセスすると、MTU=XXXが表示されます。
   RWIN最適値を調べる http://member.nifty.ne.jp/oso/optrwin にアクセスして、MTU値を入力して「計算」、「ping −l データサイズ 相手ホスト」
   をクリックして「pingexe.bat」をダウンロード、pingexe.batを実行してAverage=xxx の値をRTTに入力、BNRスピードテストの「下り」転送速度
   を「下りデータ帯域」に入力して「計算」で、RWIN値が求められます。
   MTU&RWIN値を設定するには、レジストリエディタで出来ますが、フリーソフト「窓の手」の「ネットワーク」タグから設定する方が簡単です。
11.インターネットのセキュリティソフト
   セキュリティソフトを実行していると、当然ながら通信速度が低下します。 全て「無効」に設定して速度を測ったところ約1.5倍になりました。
   「BNRスピードテスト」で測定した速度では、22Mbpsから36Mbps(FTTH)という結果です。
   但し、セキュリティは外せないので、これは速度より安全をとるしかありません。 (しかし、これ程違うとは・・・)
12.ルータのファームウェア
   これで速度が変わるかどうかは分かりませんが、ルータのファームウェアは常に最新版にアップデートしておく方が良いです。
   より高速のブロードバンドに対応して、少しでも速くなるようにしている場合がありますので、定期的にチェックした方が良いと思います。

ADSL使用時にも、OSを入れ替えるなどの対策をすればもっと速度は出たのかもしれません。 保安器の件もそうですが、もっと時間をかけて
いろいろなサイトや雑誌で調べれば、それなりに知識は身に付いたはずです。
しかし、その道の専門家や深く追求しようという人以外は「知らない」のが普通ではないでしょうか? 多少遅くても普通には使えるのですから、
「こんなもの・・」と思っても「どこかおかしい・・」とは思わないですよね?
サービスを提供する側が、工事(繋いだり、切り替えたり)して終わり・・ ではなく、「速さを出すために」とかの事例集くらい提供してくれてもいいんじゃ
ないかと思います。 サイトのどこかにあるのかもしれませんが、一般人は見つけにくいと思いませんか?
繋がったらあとは使用者側の責任という態度には、ちょっと疑問が残りますが、色々なことをやることで少しでも快適に使えるようにはなるようです。
これ以外にも速度を上げる方法があると思いますので、「これをやったら速くなる」「これが遅くなる原因」など、ご存じの方は是非教えて下さい。
いろいろ試して、追加していきたいと思います。